いいものは、素材や見た目だけで決まるものではありません。それがどのようなおもいで、どのように作られたのか。
「結び」は、人生のエンディングを迎える方が少しでもやすらぐものを作りたいというおもいから、良質な素材をセレクトし、エンディグドレスが出来るまでのプロフェッショナルな工程を説明することで品質への安心と、人と人のおもいを結びます。
テンセルは、植物性の天然再生繊維で、ユーカリの木材を原料に製造されたものです。
石油などで作る合成繊維とは異なり、植物由来の繊維で、極めて環境にやさしいため、近年では、SDGsやサスティナブルな視点からも、エコを推し進めるヨーロッパ諸国では大変注目と評価をされている素材です。
シルクは高級な天然素材ですが、テンセルはシルクより安価なのに、まるでシルクのような光沢感となめらかな肌触りとなっています。また、保湿性・吸湿性・速乾性が高いという特徴もあります。
テンセルはユーカリの木材パルプを溶剤で溶かして糸にし紡いでいきます。
溶剤は再利用もでき、燃やしても無害で環境への影響が少なく、テンセル素材は土に埋めておくと分解され、土に還ります。
はじめに
「結び」のエンディングドレスは「播州織」と呼ばれる生地で作られています。播州織は兵庫県の播州地方、主に多可町・西脇市で織られている織物で、糸を先に染めて、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の織り方だけで柄を表現する「先染織物」になります。後染織物のプリントとは違って、色落ちがほぼなく、風合いや肌触り、機能性など、多彩な楽しみ方ができます。
播州織は大きく分けて4つの工程があり、それぞれにプロフェッショナルな職人がいます。 1. 糸の染色・・・糸を染める工程 2. サイジング・・・経糸(たていと)に糊付けをする工程 3. 織布・・・生地を織る工程 4. 仕上げ加工・・・糊を落として、風合いなどをつける工程 「結び」では、織ることが難しい「テンセル素材」を使用しており、上記にはない「撚糸」と呼ばれる糸の強度を上げる工程なども行っているため、より質の高い生地となっています。